2013年10月7日月曜日

勝手にVIVA LA ROCK ZERO特集


MUSICAの発行人であり、音小屋校長も務める鹿野淳と、音小屋夏期講習・6期で講師を務める河津知典が所属するディスクガレージがプロデュースし、201453日、4日、5日に、さいたまスーパーアリーナで行われる音楽フェス「VIVA LA ROCK」。そのキックオフイベントとして、今年の101718日にZepp Tokyoで行われるのが今回特集する「VIVA LA ROCK ZERO」だ。1日券は3500円、2日通し券はなんと5000円という驚きの価格設定である。

出演アーティストは

1017
the telephones
UNISON SQUARE GARDEN
パスピエ
HAPPY

1018
Base Ball Bear
BIGMAMA
Plenty
SHISHAMO

のそれぞれ4組ずつである。2日間計8組。これほどのアーティストのライブを5000円で見ることができると思うと夢のような空間ではないだろうか。今回はこの中から各日2組のアーティストを紹介しよう。

 
パスピエ

パスピエは今年の6月に発売された「演出家出演」というアルバムで、一気に火がついたアーティストである。ポスト相対性理論などとも言われたが、ポストなどではなく“パスピエ”という自らの立ち位置を、すでに確立したのではないだろうか。アルバムの1曲目に収録されている「S.S」は今年の夏フェスなどでもたくさん披露され、ノリノリで楽しめる曲だし、ほかにも「フィーバー」や「はいからさん」など盛り上がること間違いなし!な曲がたくさんあるかと思えば、「ON THE AIR」のようなしっとりするような曲もある。ちなみにこの「ON THE AIR」という曲は、TOKYO FM×東京タワー頂上新アンテナ送信記念キャンペーン”TOWER OF LOVE”というキャンペーンに使われた曲なのだが、私は曲の冒頭のオルゴールのような音が、東京タワーのあの暖かいオレンジの明かりを思い出す。パスピエの音楽は新しい音のような気がしてどこか懐かしい、ぬくもりのある音ではないだろうか。



 
HAPPY

 今回VIVA LA ROCK ZEROに出演するバンドの中ではまだ名前を知らない人も多いかもしれない。“出れんの!?サマソニ!?”で見事勝ち抜き今年のサマーソニックにも出演した、京都出身で、鹿野淳イチオシのバンドだ。CDはまだデモ版の2枚しかリリースしていない。CDを聴いた第一印象はこの人たち本当に日本のバンド?という感じ。東京、大阪での自主企画も決定している。これから確実に人気の出るバンドで、今回このイベントでぜひチェックしてもらいたい。楽曲からは言葉にするのは難しいが、“HAPPY感”が漂ってくる。すごくイケイケな曲でもないし、落ち着いたスローテンポな曲でもないのだが、HAPPYって感じがする。使っている楽器も面白い。19歳とは思えない演奏の質である。(私も19歳なのでびっくり…)海外のバンドと言われても納得するような曲の雰囲気である。これから先国内だけにとどまらず海外でも活躍していくのではないだろうか。



 
BIGMAMA

 このバンドは説明する必要もあまりないのではないだろうか。ヴァイオリンを使った珍しい編成のバンドである。2日目はBase Ball Bearとともに楽しみにしている人の多いバンドだと思う。初めて見る人はこのバンドのライブでのモッシュやダイブ、サークルなど予想以上に激しい盛り上がりにびっくりするのではないだろうか。先日のUKFC on the road2013で、ボーカルの金井政人がMCで語った音楽への愛のことは私の心の中にとても残っている。以前このブログでもレビューを書いた「春は風のように」ではさわやかに四季と重ねた恋心を歌い、「ライフ・イズ・ミルフィーユ」では重ねていく言葉をミルフィーユに喩え、無言という空白までも歌ってしまう。クラシック曲をロックに変えてしまったり少し珍しいバンドである。彼らに期待して見に来る人も大勢いる中、どんなライブを見せてくれるのか楽しみである。



 
SHISHAMO

 SHISHAMOは川崎市の高校の軽音楽部で結成した3人組バンドである。1113日にはアルバムも発売する。今回VIVA LA ROCK ZEROでは新曲も披露されるのではないかと楽しみである。20133月には「卒業旅行」というタイトルで全国11ヶ所でのツアーも行った。結成当初は「柳葉魚」と漢字表記だったらしく、ハードコアのイベントに参加したこともあったらしい。現在YouTubeで公開されている「僕に彼女ができたんだ」のMVは、andymori9mm Parabellum BulletASIAN KUNG-FU GENERATIONなどのMVの監督を行っているフカツマサカズ氏が監督を行っている。この曲は高校生活のまとめ版「卒業制作」に収録されている曲とは少し雰囲気の違うちょっと大人に成長したような雰囲気も感じさせる。ポップな曲とかわいらしいボーカルの声に逆らうようにこんなこと歌っているんだ!と思うような歌詞もあったりしてアルバムも楽しみなバンドである。



 
今回紹介したアーティスト以外にも、知らない人はいないであろうthe telephonesBase Ball Bearなど人気のアーティストがたくさん出演する。来年のVIVA LA ROCKへの予習もかねて文化の秋、VIVA LA ROCK ZEROへ足を運んでみてはどうか。

Text by Shu Saito

VIVA LA ROCK ZEROホームページ
http://vivalarock.jp/2013/index.html

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