2013年9月1日日曜日

ロックな一曲


ロックンロール/くるり


ロックとは何か。
いわゆるロックミュージック的なものをがっつりと聞き始めたのは高校のときで、その時ロックというものは激しく、やかましく、でもかっこいいから聞き、反社会性があって、弱いくて若い自分たちの事を代弁してくれる、そんな心強い味方だった。それはいまも変わらない。しかしロックというものに「やさしさ」を感じたのはこのバンドが初めてだった。

あのイントロが鳴っただけで、全身が高揚するのが分かる。内側から沸き立つようなこの安心感はなんなのだろうか。自分が彼らの音に守られているような気持ちになる

 
たった一かけらの勇気があれば
ほんとうのやさしさがあれば
あなたを思う本当の心があれば
僕はすべてを失えるんだ

ここまで真っ直ぐに心に響いた歌詞はそれまで無かった。ああ、これがロックンロールなんだと。ロックは「愛」を内包したものであると。僕はこの時初めて、ロックミュージックと、いつまでもいつまでも一緒に生きていける気がした。

Text by Takuto Ninohira

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