2013年9月2日月曜日

片想いの一曲


マカロニ/Perfume


 私がPerfumeを聴き始めたのは木村カエラがラジオで紹介していたころからで、そのころはまさかこんなに好きになるとは思わなかった。GAMEというアルバムが出て、Perfumeのアルバムの中で、私の中ではこのアルバムがいまだに1番のお気に入りなんだけど、そのなかでもこのマカロニという曲が大好きでたまらない。最高に絶妙な切なさだ。同じくPerfume願いという曲もあって、届きそうで届かない距離を歌ったこの曲もたまらなく切ない。どちらもいい曲だけれども、これから秋になるということで、秋にピッタリなマカロニを紹介する。
 

『これくらいのかんじでいつまでもいたいよね』

 たぶんこれは恋人同士の曲。とても切ない気持ちにさせてくれる。「いつまでもふたり手を繋いで、ちょっぴりドキドキするような感じでいたいよね。でも、いつまで一緒にいられるか不安だけど、キミと一緒にいられれば安心できるよ。」とか…そんな感じを想像してみる。Perfumeらしい近未来テクノポップとはかけ離れた曲である。しかし、Perfumeの曲にとって『キミ』の存在はとても重要で、近すぎず、遠すぎず、まるで付き合いたてのカップルのようなどこかよそよそしい、そんな特別な距離感が『これくらいのかんじ』なのであろう。歌詞の中にいるのはごく普通の女の子。8ミリカメラで撮影されたMVは楽しそうな笑い声が聞こえてきそうだ。


 『これくらいのかんじでいつまでもいたいよね』というちょうどいい距離感を保つことは私にとってちょっぴり難しい。けれどたまには、近すぎず、遠すぎず。ふたりのちょうどいい関係をそのままにしてみようか。

Text by Shu Saito




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