2013年9月2日月曜日

夏の終わりが近づく、この時期に聴きたい一曲



若者のすべて/フジファブリック

 
 歌詞、曲調共に、真夏のピークが去った今、この夏にあった出来事を思い出すことが出来る曲である。いや、この夏だけではない。自分自身のこれまでの思い出を振り返ることの出来る1曲である。

 イントロからBメロにかけての静かに心に沁み込んでくるようなメロディー、「最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな」の歌詞で始まるサビ、ボーカルの志村がのびやかに力強く歌い上げているCメロ、大サビ。楽器隊、ボーカル志村の声の全てが心地よく、優しく、そして安心感がある。

 この「若者のすべて」という曲は、今年の高校野球の夏の甲子園の特別番組の一部に使用されていた。灼熱の太陽の下、甲子園球場でボールを追いかけ喜んだり涙を流したりしている球児たちの姿とこの曲を同時に流していた。あまりにも曲と映像がマッチしていたので思わず私は涙を流してしまった。この曲は私たちに忘れかけている思い出を思い出させてくれる曲と言っても過言ではないだろう。
 
 
Text by Yurie Waki

0 件のコメント:

コメントを投稿